RSF 放射線安全フォーラム
新旧理事長の挨拶


理事長退任のご挨拶
2016年7月吉日
加藤和明

 6月18日に開催されました本フォーラムの今年度総会におきまして理事長職を辞することにご了解を戴き、法的手続きが整いました 6月26日をもちまして理事長を退任いたしました。 家族ともどもの、高齢化に伴う健康上の理由などによるものです。

 当フォーラムが東京都から特定非営利活動法人に認可を戴いたのは 2007年のことでした。 それ以来 9年間(9期)、理事長職をお預かりしたことになります。 (任意団体でありましたが)前身の「放射線防護研究会」から通算しますと 31年の永きに亘ります。 長年のご支援・ご協力に心から御礼申し上げます。

 後任には、田中俊一氏が原子力規制委員会委員長就任のため退任された後副理事長におつき戴いて来た高橋浩之氏が就任いたしました。 多くの要職を兼務され、また海外出張も日常茶飯事となっております、超多忙な東京大学大学院現役教授ですので、温かい目で見守り、陰に陽にサポート下さるよう、前任者として、ご関係の皆様に心よりお願い申し上げる次第です。

 本NPOが、設立の趣旨に沿って、これからも益々活発に活動を続けていくことを切に願っております。

 今後は表舞台に立つことありませんが、過日の総会におきまして「最高顧問」という身に余る称号を戴きましたので、体力と気力が許す範囲で研究会などにはできるだけ参加させて戴こうと考えておりますので。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。



放射線安全フォーラムの理事長を拝命するにあたってのご挨拶
高橋浩之

 拝啓、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 このたび 6月28日付で放射線安全フォーラム理事長を拝命いたしました。 長く伝統のある放射線安全フォーラムを加藤前理事長から引き継ぐという大役をいただき、身の引き締まる思いでございますが、謹んでその任にあたりたいと存じますのでどうかよろしくお願い申し上げます。

 本フォーラムは 30年以上前に設立されました放射線防護研究会を母体としており、その活発な活動は今も続いているばかりか、ますます盛んになっております。 この活動をさらに続けてまいりたいと存じますので、どうかご支援をいただきたく存じます。

 私自身は、放射線計測を専門としており、もちろんその中には放射線防護も関係するのですが、直接放射線管理業務に従事しているわけではなく、多くのご専門の方々のお話を伺って日々勉強をさせていただいております。 本フォーラムの運営にはご専門の皆様方のご協力がなくてはなりませんので、どうかご協力のほどお願い申し上げます。

 この数年間、本フォーラムの活動に参加させていただきましたが、専門から少し離れたところから眺めますと、いくつかしっくりこない点もございました。 一つは、放射線防護は実学である、ということが多少強調されすぎていると感じる点です。 もう一つは、内容の議論と形式の議論がときにかみ合わないことがある点です。 これらの点は、より多くの大志ある若者を本分野に呼び込む上では重要な点であると思い、また一緒にご議論させていただきたい点でもあります。

 また、2011年3月の福島第一原子力発電所事故以来、放射線安全については世間の真に大きな関心事であります。 これに対して第一流の専門家を擁する本フォーラムが適切に応えていくことも重要なミッションの一つであると思います。 本会の一層の発展に向けてどうかご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
敬具